ロコモティブシンドロームになる前の防止対策
すでにボロボロになってしまった骨や関節を以前の状態に戻す事は容易ではありません。
すでに認知症を併発していれば残りの人生は死を待つだけの生活になります。
要介護状態、さらに寝たきりになってしまっているなら家族にも大きな負担をかける事にもなります。
実際、家族からも煙たがられ寂しい日々を過ごしている高齢者をよくみかけます。
まさか自分がこうなるとは誰も予想だにしていなかったはずですが、誰にでもおこりうる事なのです。
ロコモティブシンドロームは命を縮め本来あるべき生活を奪うだけではなく、希望や人間としての尊厳さえ喪失してしまうほんとに恐ろしい病気です。
ロコモティブシンドロームになる前にぜひ気をつけておきたい事がいくつかあります。
最低限これだけ覚えて守っていれば体にも優しい健やかで若々しい生活をずっと長く送る事ができるのです。
本当は20代、30代と若い世代から始めていれば言うことないのですが、様様な事情でそのチャンスを逃してしまっていたとしても、今から始めれば良いのです。
年代相応の対応の方法がありますので心配しないでください。
もし、すでに足腰が弱ってきていると認識できているなら早急に始めるべきです。
それはロコモティブシンドロームのきざしが表れている可能性を示しているからです。
腰や関節に痛みを感じる、階段の上り下りが負担だ、もしくは歩行速度が格段に落ちていると感じ始めた時が、トレーニングの始め時です。
これだけで完全に予防できるというものではなく、食生活の改善や生活そのものの見直しも必要なのですが、何よりも大切なのは骨や関節を鍛えて頑丈にしていく事なのです。
その補助として可能な範囲で食事改善や生活習慣の修正を追加して行けば良いのです。
セルフチェックする項目がいくつかあります。
屋内でもすべったり転んだりする事が多い
てすりがないと階段の上り下りが困難である
15分以上続けて歩くと息切れする
青信号の横断歩道を歩ききれない
片足立ちが出来ない
1g入りの牛乳パックを2個以上持って歩けない<br>
掃除機や布団を持ち上げられない<br>
以上7項目をあげてみました。
このうち1つでもチェックがついたらすでにロコモティブシンドロームが始まっていると思ってください。
そしてなるべく早く整形外科など専門医に相談して、適切な指導を受けてください。
家でもできる簡単なストレッチの方法や食事で気をつける事など、ロコモティブシンドロームを進行させないためのアドバイスを丁寧に教えてくれるはずです。