車椅子生活

ロコモとも呼ばれるロコモティブシンドローム

ロコモティブシンドロームは、メタボシンドロームが国民の間に定着する以前から専門家の間では知られていた障害です。
政府は2003年以降10年計画で健康生活推進政策を進めており、第一次計画がメタボシンドロームでした。
政策が効をなしてようやく認知度が9割以上にまでアップした事を踏まえ、次の10年計画としてロコモティブシンドローム撲滅作戦に本腰で乗り出す事をスタートしました。

おそらく名前すら知らなかったという人がほとんどであろうロコモティブシンドロームは加齢による筋力低下や運動機能低下、骨密度低下からくる関節症や骨の病気からくる二次障害として発生するものです。
早期に治療を始めればけっして怖くない病気なのですが、放置すればいずれ自立した生活も遅れなくなり、最終的には寝たきりもしくは要支援・要介護生活となり、最悪の場合は認知症をも併発しかねません。
”若い頃には運動で鍛えた”という言い分は通用しません。

今の状態がどうなのかを問題としなければ改善策とはなりません。
直接の原因は先述したような内容ですが、背後にあるのは便利に快適になりすぎた生活です。
骨密度の低下はファーストフーズなど高カロリーな食生活や不規則な生活から助長されやすいものですし、筋力低下は車などの多用によって歩かなくなった事、家にほとんど一日中閉じこもりの生活を長期続けてきた事、運動をあまりしなくなった事など現代病とも言える要素も大きいです。

単に加齢だけが原因ではない事は40代から発症しやすい事からもわかります。
もし自分で対策をしようと思うならせめて30代から始めておく方が賢明です。
まだ筋力も運動力も健全なうちに軽い運動を生活に取り入れてみる、食生活を少し見直してみるというだけでもかなり違ってきます。
もしかして自分がそうかもしれない”と思い当たる事があるなら、早めに専門医を訪ねてみてください。
適切な改善対策を教えてもらえるはずです。


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