筋力の低下のロコモティブシンドローム
体の中で最も衰退しやすいのが筋力です。
長く入院していて寝たり起きたりを続けていた人に筋力リハビリが必要不可欠であるように、筋肉はすぐに衰えます。
車いす生活を送っている人の脚はまるで棒のようにか細くなっており、自力では自分の体を支える事もできないので歩行は当然無理です。
スポーツ選手にとって、筋力トレーニングはテクニックを身につける以上に重要不可欠です。
そして、筋力を維持するための食事はさらに重要です。
スポーツ選手と結婚する女性はそうした食事の気遣いが完璧にできないといけないのでほんとに大変です。
そのスポーツで鍛えたという人でも選手引退した後、運動をやめたとたんに筋力低下をおこします。
逆に現役時代に運動で体を酷使した結果、関節や筋力・骨格に与えるダメージは一般人以上に激しいと言うことは容易に想像できるはずです。
選手生命は30年そこそこで終了すると言われているのも頷けますね。
筋力低下はどのような人にもロコモティブシンドロームに陥る可能性をもたらす大きな原因の1つであって、ロコモティブシンドロームに例外はないという事がお分かりいただけましたか。
自分だけは大丈夫という事は誰にも言えない事なのです。
ではロコモティブシンドロームを防ぎ筋力を維持し続けるためにはどのような対策が必要なのかを考えてみましょう。
一番は運動ですが、先述したようにあまりに過酷な運動を強いる事は逆効果をもたらします。
年齢に応じた運動を習慣化していくことが大切です。
片足立ちなどの単純なものから、ウオーキング・トレッキング・スポーツを軽く楽しむなど方法は様々です。
日本は山国ですから全国に季節に応じてイベントが開催されていますし、初心者でもOKなウォーキングコースを用意している地域も多数あります。
市町村で開催されている体操クラブやボランティア、運動教室なども無料もしくは安価な費用で気軽に参加できるのでおすすめです。
自転車で近隣をサイクリングというのも楽しいものです。
通勤時にいつも降りている電車駅から1つ手前で降りて歩いてみるというのもとても良い運動になります。
犬の散歩もいいですね。
こうしてみると、運動を習慣にする事はさほど難しい事ではない事に気付かされます。
要は気持の問題という事になります。