ロコモティブシンドローム対応で車椅子生活
現在、国の医療費に関わる金庫が破綻寸前であるという話をよく耳にします。
実際、高齢化社会となりつつある社会で一人に係る医療費が増大しています。
さすがに年金がなくなるということはありませんが、年々確実にもらえる金額が減っていっています。
物価は上がっているのに年金だけが下降していくというのは、対象者にとってこれほど厳しいものはありません。
まして、ロコモティブシンドロームによって将来確実に寝たきりになるであろうと予想される確率が70歳以上で9割以上にも上るという調査結果は尋常でない現実であると言わざるを得ません。
これ以上介護保険の財源を減らさないための緊急対策として、ロコモティブシンドロームの予防と改善のための対策を国民の間に徹底させようと国が熱心に動き始めたのは自然のことです。
私たちもあと何十年生きるかわかりませんが、自分の老後が寝たきりか車椅子生活になると考えたら暗澹としていられなくなります。
けして車椅子生活が悪いというわけではありません。
しかし今まで自分の足で歩けていたのに、ある時からよく転ぶようになりまともにまっすぐ歩けなくなってしまったとしたら、元気だった頃のことをしっかり覚えているだけに一別のさみしさを覚えてしまいます。
車椅子だけならまだしも二次障害として認知症や寝たきり状態の発生を早めてしまうとしたら、やはりできる限りロコモティブシンドロームを予防したいと多くの人は考えるはずです。
そのための予防策もしっかり研究されていて、いろいろな方法が開発されています。
ちょっと歩きにくくなったなと思ったら、一度専門家を訪ねて、改善策を相談してみてください。
ロコモティブシンドロームは、気がつかない間にじわりと忍び寄るものなので、日頃から意識しておくことも重要です。
何事も早期発見早期治療にこした事はないのです。
では、いつごろから注意したら良いかといいますと、30代に入ったら考え始めるのが妥当です。
40代から歩けなくなる人が増えているというのですから、それくらいから考え始めても遅くはないのです。