車椅子生活

提唱されているロコモティブシンドローム

ロコモティブシンドロームという言葉が初めて世に出たのは平成19年でした。
日本の整形外科専門医らで構成される学会で提唱されたのが第一声となり、今日まで運動習慣の重要さ、子供にまで拡大しているという深刻な事態を医師らは世に訴え続けてきました。
実際、子供の体力低下は目に余るものがあり、通常考えられないような場面で骨折や転倒が起きていました。

高齢者に顕著に見られるこっそそう症といった関節機能障害を小学生で発症するケースも起きています。
成人よりも硬く貧弱な筋肉で屈伸おろか腰を曲げる動作自体まったくできない子供があちこちの小学校でみられるようになりました。
この子供たちは明らかにロコモティブシンドローム予備軍です。

未来に待っているのは死ぬまで寝たきりになるという生涯です。
これを重大な問題と受け止めたいくつかの学校では、子供達の運動機能アップ対策を緊急に打ち立てました。
整形外科医らがロコモティブシンドロームを提唱し始めた頃、世の中はメタボリックシンドロームの話題が中心でしたから、ロコモティブシンドロームは大変影の薄い存在でしかありませんでした。
しかし国も無視していたわけではありません。

国民の健康を守るために10年計画で対策を打ち出しました。
やはり、子供にまで拡大していたメタボリックシンドロームの認知度を全国民の生活に定着させ、次にロコモティブシンドロームの認知度を上げようと考えていました。
そのプランは大いに役にたちました。

計画通り10年経って今ではメタボシンドロームを知らない国民がいないほどに生活の中にしっかり根付いています。
みんなが生活改善に向かいだしたいまだからこそ、流れをとめずに今度はロコモティブシンドローム撲滅をめざして生活改善をしていくチャンスです。
すでに大手雑紙・テレビなどメディアでは大きく特集を組んでいますから、嫌でも目にするはずです。
思い当たる人はすぐに整形外科を利用してください。


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