ロコモティブシンドローム対応で要支援・要介護
メタボと診断された多くの人は、生活改善に熱心に励むことによって健全な生活を取り戻しています。
放置すれば心臓病や脳疾患、糖尿病といった成人病を悪化しやすく、最悪死に至る病気です。
10年におよぶ健康指導の甲斐あってメタボの正しい知識と対象方がほぼ100%国内に定着してきています。
ある時は小中学生などの子供にまで蔓延していて、国民病だと騒がれていましたが、今ではほとんど話題にも上らなくなりました。
日頃の食生活や規則正しい生活が重要であるとみんなが知ったからです。
実はわたしたちの健康的な生活を脅かす恐ろしい病気がまだあったのです。
メタボよりも恐ろしいかもしれません。
それがロコモティブシンドロームです。
まだほとんど国民の間に定着していないので名前すら知らないという人がほとんどです。
けっして今すぐ死にいたるというものではありませんが、放置すれば全身の筋力が弱くなり安定感も喪失し、さらに骨や関節に重大な障害が現れて、歩行はおろか日常当たり前に行っている生活が脅かされます。
もはや自分の足ではたてなくなり自分でご飯も食べられなくなり、トイレへいくにも介助が必要になってきます。
そうなると外出も自然と控えるようになりますから、ますます筋力低下は進行します。
認知症など老人病と言われる症状も早期に現れるようになります。
完全に要介護・要支援の生活に変わります。
けっして高齢者特有ということではなく、まだ40代にはいったばかりの働き盛りの世代から発病する人も少なくありません。
寿命が延びた現代、要介護の状態で40年〜50年を生き抜かなければならなくなるのです。
ガンや脳梗塞などつらい病気で命を落とすのはできれば避けたいですが、誰かの世話になって残りの人生を過ごさなければならないというのもまたせつなくみじめです。
実は、専門家の間ではメタボ対策が国の政策としてスタートしていた頃からその存在は知られていました。
メタボへの理解がようやく国の間で定着してきたところで、次の健康対策としてようやくロコモティブシンドローム予防に着手できるようになりました。
今後少しずつですが、様々なところで話題に登ってくるようになるはずですから、ぜひロコモティブシンドロームの名前だけでもしっかり覚えておいて早期に自分なりに対策をたてる心がけをしていきましょう。
それはけっして難しいことではありません。
ほんとにちょっとした注意だけでいいのです。