車椅子生活

更年期経過後のロコモティブシンドローム予防

閉経と共にやってくる更年期障害はほんとに辛いですね。
目に見えないだけに、この辛さを周囲になかなか理解してもらえません。
実は男性にもあるってご存知ですか。

原因は加齢によるホルモンの分泌の減少からくるものです。
女性ホルモンを構成するエストロゲンは骨を作り、保護する機能を持っています。
他にも多種多様な機能があり、人が人として当たり前に生きていくための重要な働きをしてくれています。

男性には男性ホルモンを構成するテストステロンがあります。
どちらも量の違いはあれ、男性も女性も保有しています。
女性ホルモンが減少すると脱毛を助長させてしまいますが、ひげも薄くなります。

男性ホルモンは骨密度を高める働きがあります。
加齢と共に少しずつですが男性ホルモンは女性ホルモンに変化していき、今度は骨を作り保護する機能を強化していくようになります。
閉経も当然ありませんから女性ほど激しい症状はでません。

しかし稀に鬱病にかかる人はいるようです。
同じホルモンでありながら、女性のものと男性のものとは働きに違いがあるのです。
女性の体の中で女性ホルモンは減る一方ですから、いずれ骨粗鬆症を併発するようになります。

骨密度も薄っぺらになっていきますから、骨折しやすく転倒の危険も増えます。
ここで思いだしていただきたい事はロコモティブシンドロームです。
骨密度が加齢と共に薄くなり、関節痛を含む全身の運動機能が失われていくものです。

更年期障害を発症するのと同時にロコモティブシンドロームも悪化していく可能性が高くなるのです。
若いときからスポーツウーマンだったという人や元気印で若々しいと言われていた人でも、けして暗澹としていられません。
そういうわけで、ロコモティブシンドロームは男性以上に女性に多く見られる症状であり、特に更年期障害を迎える時期にさしかかってきたら、関心を持って積極的に取り組んで欲しい病気です。
けっして”わたしはだいじょうぶ”とは、誰にも言えないのが、ロコモティブシンドロームの恐ろしいところです。


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