寝たきりの心配があるロコモティブシンドローム
ロコモティブシンドロームを一口に言い表すなら、”寝たきり病”という言葉がぴったりです。
まさにそのままで、放置すれば筋力・関節機能を含む全身の運動機能が働かなくなり、最終的には寝たきりになります。
かつて不治の病として”アルツハイマー病”が人間性を徐々に破壊し、やはり最後には寝たきりになる哀しい病気という事で話題になりましたが、ロコモティブシンドロームは正常な記憶力も奪っていきます。
ここまで説明を聞くと”老後の話し”という印象を受けるかもしれませんが、実は小学生から発症しているのでさほど遠い未来の話しではありません。
信じがたい事に高齢者の代表的疾患と思われていた骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を発症する小学生も増えているのです。
運動機能は歩く・座る・走るなど基本的動作だけではありません。
勃起不能も併発するなど下半身にも悪影響を与えるものである事が明らかになっています。
最悪、夫婦関係や家族関係も影響します。
とにかくロコモティブシンドロームになって良いことは何もありません。
老衰で発症するならまだあきらめもつくという人はいても、かわいい我が子や孫が寝たきりの要介護となり、その後の長い人生を生き続けてもいいと考える人はいないはずです。
我が身と家族の健康を守るためにも小学生以下の子供の時から積極的に運動機能を鍛える習慣を身につける事が重要です。
加齢によっても発症するので一家そろってロコモチャレンジを今からスタートさせてみてはいかがでしょうか。
兆しは目に見える形で明確にあらわれますので、印を見逃さない事も重要です。
もしや?と思い当たる事があればすぐ近くの専門医に診断してもらってください。
適切な運動指導をしてくれます。
自分で調べて自己流の運動をしてもいいのですが、痛みの根源がどこにあるかを正確に知り、適度な対策をとるためにはやはり専門家のアドバイスを得る方が得策です。
やみくもに運動を始めて逆に関係器官を傷めてしまっては何もなりません。
家族みんなで希望のもてる明るい未来を築いてください。