ロコモティブシンドロームの症状の詳細
ロコモティブシンドロームの症状として代表的な症状が3つあります。
往々にして骨と関節に関連した症状が表れてきます。
芯から激痛が走るので大変つらい病気であり、さらに二次障害として認知症や寝たきり状態に陥る事もあります。
ここまで到達してしまうと、もう元の体に戻す事は大変難しくなります。
そうならないためにもロコモティブシンドロームを正しく理解し、早めの治療を受ける事が大切です。
多くの人は気が付かないまま症状が進んでしまいどうしようもなくなってから来院されますが、本当はなりかけの時に受診すればロコモトレーニングによってかなり改善されるはずです。
実際全国で5000万人にまで予備軍も含めてロコモティブシンドロームが拡大しているとの報告もあります。
自分には関係ないと思わず、関心を持って基礎知識と理解を深めていきたいものです。
現在ロコモティブシンドロームの症状とされているものは、変形性膝関節症・変形性脊椎症・骨粗鬆症となります。
骨粗鬆症(こっそしょううしょう)は、比較的名前が知られているのでおおよその想像はつくでしょうが、骨が削られていく病気です。
骨密度は極端に低いので大変もろい状態になっています。
このような時に転んだり蹴躓いたりすると、通常よりも骨折しやすくなります。
実は寝たきりに入る原因のほとんどが骨折によるものなのです。
特に出産を数回経験していると、そのたびに栄養を赤ちゃんに吸収されるために、なおさら骨密度は下がっていきます。
特に日ごろから頻繁に使っている太ももに発症しやすいので注意が必要です。
女性ホルモンの低下によっても発症することがあります。
変形性膝関節症、変形性脊椎症もロコモティブシンドロームの代表的な症状です。
文字通り関節軟骨や椎間板が変形してできた隙間で神経どうしが摩擦し合い、動く度に激痛が走るので大変つらい症状です。
痛みが辛くて動かなくなったり、家に引き籠もって一日中じっとしていたりする事が多くなります。
そうなるとますます足腰が弱くなっていくので、いずれ寝たきりとなっていきます。
変化が乏しくなった環境で認知症も併発するケースも多くなります。
どの症状も大変苦しいものなので日ごろからしっかりカルシウムを補給しておくことと、なるべく体を動かすようにしていくことも大切です。
少しでも痛みを感じるようになったら、専門医に診てもらってください。