脊椎のもろさでロコモティブシンドローム
ロコモティブシンドロームの要因の1つは関節や脊髄、骨そのものがもろくなって発症する病気です。
どの病気も大変激しい痛みを伴うとてもつらい病気です。
加齢と共に発症するものなので老人病の一種とも言われています。
特に出産をするたびに骨が削られていく女性に多く見られるものですから、ロコモティブシンドロームのユーザーも若干女性に多く見られます。
とはいえ、男性でも運動で体を酷使していたり逆に運動しなくなって家に引き籠もったりするようになれば確実に運動機能は衰退していきますから、けっしてロコモティブシンドロームと無関係とは言えません。
そうした代表的な病気には難しい病名が1つ1つ付いています。
「骨粗鬆症」はよく耳にするので名前だけはよく知られています。
他に変形性関節症・変形性脊椎症・脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)といったものがあります。
若い人でもたまに背骨が曲がっていると言われる人がいます。
通常の姿勢ではまっすぐ伸びるはずの脊椎がS字型になっているケースですと、横になって寝るときに安眠できずに不眠症に陥る事もありますが、やはり辛いのは背中や腰の痛みです。
重たいものを持って歩けなくなります。
左右の体のバランスも失われるので転倒しやすくなります。
骨粗鬆症は骨がもろくなる病気で、転倒するとその衝撃を受けた、あらゆる場所にヒビが入る場合が多く寝たきりになる要因にもなります。
脊柱管狭窄症というのは大変難しい症名がついていますが、簡単にいうと脳に直接つながっている脊髄や神経を守るように包み込んでいる脊柱管がやせ細って神経を圧迫していく病気です。
脊柱管内では神経同志の摩擦がおきる度に激しい背中の痛みに襲われ、歩く事そのものがつらくなります。
さらに神経は筋肉の働きにも大変大きな役割を果たしていますから、その神経がぼろぼろになってくれば筋肉も十分に役目を果たさなくなります。
こうして関節や脊髄などの病気から始まって筋力が急速に衰退していきますから、結果的に、歩行や生活上基本的なあらゆる運動機能が失われていきます。
もし、少しでも痛みを感じたら早めに専門医に相談して適切な指導および治療をうけてください。