子供時代の運動対応でロコモティブシンドローム予防
ロコモティブシンドロームは決して老人病ではありません。
それを強く印象づける特集が某テレビ局で組まれた事があり、騒然となりました。
ファミコンやパソコンなどIT機器の普及は生活に快適さを生んでくれましたが、同時に子供達の体に異常を生み出す要因ともなってしまっています。
本来は高齢者に多く見られるはずの
”しゃがめない”
”腕がまっすぐにのびない”
”転倒しやすい”
”骨折しやすい”
といった現象が小学生の間に広がっているのです。
このまま放置すれば壮年を迎える頃には確実に生活困難者となり、要介護を余儀なくされます。
国で公開した”予備軍が5000万人弱”という数字には、子供の数も含まれているのです。
日本の全人口の2〜3割と聞くとたいした数には感じないのですが、具体的な数字にしてみるとやはりただごとではないとわかります。
40人学級に8〜10人のロコモティブシンドローム児童がいる計算になります。
子供時代からロコモティブシンドローム予防として、運動を習慣づけるべきであると指摘されています。
とはいえ、運動が苦手な子供もいますし体力には個人差もありますから、あまり1点を強調しすぎて過剰運動になってしまっては逆効果です。
本人のペースにあわせた運動習慣を身につける事が大切です。
スポーツ少年団やスポーツクラブに通わせるという事も良い方法ですが、もっとも簡単でお金もかからないのはウオーキングです。
休日には家族で遊歩道をトレッキングする
朝夕散歩をする
多少の距離ならバスを使わずに歩く
といった事も楽しみながら無理なくできるのでオススメです。
交通量が多い街中だと交通事故が心配だという親の声から広がった通学バスではあっても、歩くことを再点検してみるよい機会としましょう。
恒例のラジオ体操も年々参加者が減ってしまい、老人会のイベントのような有様ですが、あらためてその存在価値を見直してみるべき時期にさしかかったとも言えます。
生活が便利になっていくことは大変良いことです。
次世代への遺産としてITの普及は大いに歓迎すべきです。
しかし健康と引き替えの発展にはしたくはありませんね。
子供時代からの運動こそロコモティブシンドローム予防の鍵と言えます。